いろいろインテリアのことをアーダコーダとつぶやいておりますが、「いちばーん好きな家具のスタイルは?」と訊かれると、一瞬悩みますが、やっぱりアレ、ですね。

好きな家具はいっぱいあります。アーティスティックな「モダン」家具は誰が見てもカッコいいし、それと日本の趣を融合させた「和モダン」も捨て難い。かといって以前勤めていたのはスウェーデンの家具屋さんなので、ぬくもりや遊びゴコロのある「北欧」や「北欧モダン」な家具ももちろん大好きです。でもやっぱり男なら、ほどよいダメージの入った無骨で男気のある「ヴィンテージ」系家具にも憧れます。

でもでも、結局私がいちばーん好きなのは、1940〜60年代のアメリカで生まれた産業的デザインのアレです。そう、「ミッドセンチュリー」です。第二次世界大戦が終わり、大規模な住宅ブームとともに、家具の需要は一気に膨れ上がりました。材料には戦争の名残を感じさせる成型合板や、当時まだ珍しかったプラスチック、アルミニウムなどが使用され、そのデザインは合理的かつユニークネスにあふれています。

そんなただデザイン性や機能性に優れるだけでなく、歴史的背景も感じさせるミッドセンチュリー家具が大好きです。もちろん戦争を美化するわけではなく、必ずしもいい歴史ばかりとは限りませんが、そうして現実を風化させずに存在感を放つ唯一無二な魅力が、ミッドセンチュリー家具にはあるような気がします。

ああ、イームズのラウンジチェアが欲しいなり . . . ¥68万 . .

 


HermanMiller 「Eames Lounge Chair & Ottoman SET」ナチュラルチェリー

 

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続く。