ラグのメンテナンス

お部屋の雰囲気をガラリと変えるだけでなく、断熱や保温、吸音、フローリングの保護、足もとの冷え防止、ホコリの舞い上がり防止などなどメリットの多い敷きものと言えば、「ラグ」。このページではそんなラグのメンテナンス方法について説明をしています。

ラグ vs ◯◯!

vs ホコリ!

ラグの一番の天敵と言えば「ホコリ」。ラグはホコリが舞い上がるのを防いでくれるということもあって、お部屋の中で最もホコリが溜まりやすいものの一つです。毛足にホコリが溜まったまま放置しておけば、ダニやカビなどのアレルゲンの繁殖を促してしまいます。掃除機でこまめにホコリを吸い取るように心がけて下さい。掃除機は毛並みと逆方向にかけると根元に詰まったホコリまで取れます。また、陰干しの際のホコリの叩き出しも効果的です。

vs ダニ!

ダニにはまず繁殖を防ぐことが大切です。ダニの大好きな条件は温かくて湿気の多い場所、それに人間のフケや皮膚のなどのエサが豊富な場所です。こまめに換気を行い、なるべく週に2〜3回程度の掃除機がけをしましょう。また、その際にラグの裏側や床の掃除も忘れずに行って下さい。またこれらはカビ防止にも通じます。

vs 飛び出し!

パイル地のラグに多く見られる飛び出した毛。それらを無理に引っ張って取り除くのだけは絶対にNGです。最悪の場合、お気に入りのラグに穴が空いてしまいます。余分な毛をはさみで切り取るように毛並みを揃えて下さい。

vs 遊び毛!

表面にヒョイと顔を出した遊び毛。新品のラグによく見られる現象です。生地が飛び出してしまってるわけではないので、手でつまんで取るか、やさしく掃除機をかけて取り除いて下さい。遊び毛は基本的に掃除機を掛けるたびに徐々になくなっていきます。

vs 巻きグセ!

ラグは基本的にロール状で納品されますので、どうしても使い始めに気になるのが「巻きグセ」。反対向きに巻いたり、アイロンをかけるなどという手がないこともないですが、生地を傷める原因となりかねます。よほど強い巻きグセでない限り、ラグはなにもしなくても自重によって2〜3日ほどでまっすぐになります。気長に待ちましょう。

vs ニオイ!

焼肉のあとや、ペットのニオイ、それに買ったばかりの特有なニオイ(おもに接着剤から発しています)。これらは陰干しや風通しの良い場所に数日間保管しておくことで基本的に消滅していきます。それでもニオイが残る場合は、クリーニング店に相談しましょう。

vs シミ、汚れ!

ドリンクやお醤油のこぼし、ペットの粗相(そそう)などもラグの大敵です。汚したものにもよりますが、基本的には乾いたタオルや濡らしたタオルで、決してこすらず、叩くようにして汚れを取り除いて下さい。ガンコな汚れには中性洗剤や専用のアンモニア水などを状況に合わせてお使い下さい。また、取り除いたあとそのまま放置しておくと、ダニやカビの原因となりますので、必ず陰干しや風通しの良い場所で生地が完全に乾くまで保管を行って下さい。

vs 押し跡、カタ、くぼみ!

ラグの上にテーブルやソファ、チェストなどを置くと必ずできる「くぼみ」。これを解決するにはスチームアイロンを使用して下さい。その際アイロンを直接ラグには当てず、スチームのみを使用するようにして下さい。ラグが熱に弱い素材であれば、ぬるま湯で濡らした布でこすったり叩いたりすることで元に戻る場合があります。

vs 日焼け!

ラグを長期間日光に晒しておけば、多かれ少なかれ必ず退色します。一度日焼けしてしまえば人間のように回復することは不可能です。部分染色で全く同じ色を出すのは難しく、染め直しであればおそらく元の値段よりも高くついてしまうでしょう。普段からカーテンやブラインドで直射日光を避けるようにして下さい。

最後に

たとえ日焼けを防いでも、ラグは室内の蛍光灯の光でも徐々に退色していきますし、掃除機をかけた分だけ生地は傷んでいきます。ソファやベッドなどに比べると消耗品に近いですが、正しくメンテナンスしてやれば5年10年キレイな状態のまま使うことも可能です。正しいメンテナンス方法で快適なラグライフをお過ごし下さい。