オーク材とは


おもにカナダや北米などで採取されるブナ科コナラ属の広葉樹のことで、「ホワイトオーク」と「レッドオーク」が有名です。堅く重厚で粘りがあり、水にも強いことから、おもにテーブルや収納棚、フローリング、船材、樽(※ホワイトオークのみ)などに使われます。

まっすぐ素直な木目で、ときおり見せる「虎斑(とらふ)」と呼ばれる、文字通り虎の斑(横縞)のような模様が多くの人に愛されています。

ホワイトオーク


オークで最も有名な品種に「ホワイトオーク」と「レッドオーク」とがあります。ホワイトオークは「ノーザンホワイトオーク」「サザンホワイトオーク」など品種は複数。高級木材として知られる日本の「ミズナラ」に類似しており、材質はカタく強靭、それゆえ加工はレッドオークよりも難しいとされています。収縮率が高く狂いが出やすいのもホワイトオークの特徴です。

また、ホワイトオークは木の導管を閉塞させる「チロース」と呼ばれる填充体(てんじゅうたい)がたいへん発達しており、水分を通しにくいため、ウィスキーやワインの樽として使われることでも有名です。

レッドーク


続いてレッドオークは、ホワイトオークよりも耐久性は劣るものの、そのぶん加工が容易。オイルやステインの染み込みもよく、仕上がりの美しさなどが特徴です。

前述したように、ホワイトオークは樽材に使用されていますが、レッドオークはそれには不向きです。なぜなら、レッドオークはホワイトオークのように導管のチロースが発達してはおらず、水分が漏れてきてしまうからです。また、屋外で使用するには必ず防腐剤が必要です。

オーク材を使った家具を見る